上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
うれしひを本日脱稿。うれしい。
これからはIKKANさんからも手を入れてもらいながら楽しくも切ない作品に仕上がっていってくれることと思う。
そう、ボクの作品の特徴は″切なさ″にあるようで、なんせ15年前の作品ですから80%書きかえてますが、今回はそういう原点に帰った作品になっています。
スポンサーサイト
今日はゑびすの稽古を休みにさせてもらい滋賀カモンカンパニーの台本「うれC」を脱稿。
子供の霊が出る劇場跡地での一夜の物語となった。
近頃はB4サイズの原稿1枚を書くのに3時間かかっている。1年前に比べて2倍の時間がかかるようになっている。
何がそうさせているのか---考えるだけでもおそろしい。
「うれC」の脱稿ののち「うれしひ」にかかる。登場人物がこれで全員出てくるとろこまでは進んだ。
中盤幽霊たちが歌うシーンがあってそこには映画「8人の女たち」でレズのメイドのシャネルが歌うあのスバラシイ歌の歌詞を一部拝借することにした。
ガストに缶詰めの1日だった。
台風上陸の中、稽古を決行した。
なんか妙にテンションが高かった。
台風には何か人の心をざわつかせる力がある。
稽古が終わる頃には雨も風も止んでいたが、この夜の時間には静かな電気が走っていた。
ボクはその電気に乗って自転車をとばした。
おかげでいつもの10倍のスピードで帰宅することができた。
稽古場はIKKAN効果で笑いが絶えない。
野外劇を演出している夢を見た。
徹夜で照明づくりをしていた。
暑かった。
ん?
これって10年前に名古屋大須観音境内でやった「大須の杜のマンカイの下」じゃないのか?
なあんだ昔の夢か。
いや。東京タワーが見える。
ということは芝増寺か?
これは一大事だ。
うれしいんだかつらいんだかどちらともいえぬ気分で目を覚ました。
ニールヤングの「Heart of Gold」が頭の中で鳴っていた。
無性にニールヤングが聴きたいのだ。
台本に追われている今の気分がそうさせているに違いない。
この台本がおもしろいといえるのだろうかとぼくの頭には暗雲がたちこめている。
そうしてこのぼくの頭の中の東京タワーにかかっている暗雲を払いのけながらまたぼくは台本づくりをしたりしている。
静岡芸術公園楕円堂で公演したギリシャ悲劇(「慈みの女神たち」作エウリピデス演出平松れい子)で共演した白井さちこさんを観にパパタラフマラのスタジオSAIに出かけていった。
三人の女のそれぞれの表情をじっくりと見ることができて楽しい時間だった。
じっくり見るのには3というのがちょうどの数だった。
3人共じっくり見られるに足る魅力を持ち合わせてもいたのだと思う。
じっくりというのを言い換えれば濃密な時間かな。
特にほとばしる様に動きまくっていたさちこさんが終盤になって動くことを制御しただそこにいるという存在感を放ちつつ居たのが秀逸だった。
今回はブラジル公演からの旅公演で、ブラジルでは全ステージがスタンディングオベーションだったとさち子さんから聞いた。
ブラジルのいい時間のおみやげがこのステージには詰まっていたんじゃないだろうか。
ただもうひとつ。
オバケの影がちらついてはいたけれどオバケが出るには至らなかったかな。
オバケを出すにはひとすじなわではいかない。